
「声優になりたいけれど、もう年齢的に遅いかもしれない」
「子どもがいるから、夢を追いかける余裕なんてない」
「未経験から声の仕事だけで生活するなんて無理だよね……」
そんなふうに思っている人に、ぜひ知ってほしいお話があります。
もともと小学生の頃から声優になることが夢で、過去には養成所へ通った経験もありました。
しかし、事務所に所属する難しさや子育てなどもあり、一度は声優になる夢を諦めます。
その後は3人の子どもを育てながら、朝から夕方までフルタイムで働く生活。
そんな彼女が40代になって再び声優への夢に挑戦し、現在は派遣の仕事を辞め、声の仕事だけで生活するようになりました。
いったい何があったのでしょうか?
今回は、46歳のシングルマザーが宅録声優として仕事を獲得するまでの道のりを紹介します。
46歳シングルマザー、子どもの頃の夢は「声優」

高校1年生、中学1年生、小学4年生という3人の娘さんを育てています。
現在は声関係以外の仕事はしておらず、声の仕事を中心に活動しています。
しかし、最初から順調に声優として働いていたわけではありません。
実は小学生の頃から、「声優になりたい」という夢を持っていたそうです。
過去には何度か声優養成所にも通いました。
しかし、事務所へ所属することの難しさなどもあり、声優になる夢を一度は断念。
3人の子どもを育てながらフルタイム勤務

宅録声優になる前は、フルタイムで働いていました。
朝起きて子どもの準備をし、仕事へ行き、朝9時頃から夕方6時頃まで勤務。
仕事が終われば家に帰って家事や子どものことをする。
シングルマザーとして、自分の収入で子どもたちの生活を支えながら働く毎日です。
しかし、そこで知ったのが「宅録声優」という働き方でした。
「人生最後のチャレンジ」として宅録声優へ

宅録声優・ヤシロこーいちさんの動画では、YouTube漫画動画などを中心に年間1,000本以上収録していると紹介されています。
スタジオへ毎回出向かなければならない従来の声優とは違い、自宅から声の仕事ができるのが宅録の大きな特徴です。
今回の女性も宅録声優という働き方を知り、「人生最後のチャレンジとしてやってみたい」と挑戦を決意します。
始めたのは2025年3月末頃。
声優養成所で基礎を学んだ経験はあったものの、宅録声優としては未経験からのスタートでした。
家族にも黙ってスタート!?

しかも面白いのが、最初は家族にも黙って始めたこと。
しかし演技の練習をしていれば、当然声を出します。
自宅のクローゼットで母親が一人で叫んでいるわけですから、さすがに家族にも気づかれてしまいます。
そこで初めて、「実は今、こういうことをやっています」と報告。
家族からすると「また何か始めたんだね」というような反応だったそうです。
そして現在も収録場所として使っているのが、なんと自宅のクローゼット。
立派なスタジオから始まったわけではありません。
一番大変だったのは「時間を作ること」

シングルマザーとしてフルタイムで働きながら、新しいことを勉強する。
当然、簡単ではありません。
朝早く起きる。
仕事のお昼休みにスマートフォンでカリキュラムを見る。
仕事中から帰宅後のスケジュールを考えておく。
帰宅したら家事をしながら勉強時間を確保する。
時間が余っていたから声優を目指せたわけではありません。
「時間がないなら、どうやって作るか」を考えながら進めていったのです。
2か月目で声の仕事を獲得

そして驚くのが、仕事を獲得するまでの早さです。
宅録声優を学び始めて2か月目には、実際に案件を獲得。
最初の案件は、手数料を差し引く前で1,000円ほど。
しかし、最初の段階で20件以上の案件を獲得できたそうです。
さらに約2か月半で、声の仕事による収益が月5万円ほどに到達。
ただし、ここは非常に重要です。
「かなり珍しいケース」「運が良かった部分もある」と繰り返し説明されています。
過去に養成所で声優の基礎を学んでいたことも本人の強みになっていたと話しています。
そのため、
「未経験なら誰でも2か月で5万円稼げる」という話ではありません。
むしろ注目したいのは、学んだことをすぐ実践し、短期間でも大量の行動を積み重ねたことです。
3か月頃にはゲームのキャラクターボイスも

さらに活動を始めて3か月目頃には、本人が夢にしていたゲームのキャラクターボイスの案件も獲得したといいます。
そのほかにも企業ナレーションを担当し、自分の声が大型ビジョンで流れる経験もしています。
ずっと憧れていた声優の仕事。
それを40代になって実際に経験することになったのです。
「もう46歳だから遅い」
ではなく、
今回のお話で特に印象的な部分ではないでしょうか。
宅録声優は収録より「整音」が大変?

一方で、宅録声優になればすべて楽になるわけではありません。
実際に始めてみて想像以上に大変だったのが、整音作業だったそうです。
宅録では、音声を録音して終わりではありません。
リップノイズなど、収録時には気づかなかった細かな音が入っていることがあります。
それを確認し、必要に応じて編集して納品できる状態にします。
本人は収録そのものより、倍以上の時間を整音に使うこともあったと話しています。
そして派遣を辞め「声の仕事一本」へ

現在は、声関係以外の仕事をしていません。
気になる収入については、具体的な金額こそ明かしていませんが、
「派遣で働いていた頃くらい」の平均月収があると話しています。
以前は朝9時から夕方6時頃まで働いていましたが、現在の収録時間は1日4〜5時間程度の日もあるそうです。
もちろん、収録以外にも事務作業や企画などがあるため、単純に労働時間を比較することはできません。
これは本人にとって非常に大きな変化だったのではないでしょうか。
なぜ46歳から夢を叶えられたのか?

今回のお話を見ると、
「特別な才能があったから成功した」だけで片づけるのは少し違うように感じます。
もちろん、過去に声優養成所へ通った経験があり、本人もそれが強みになったと話しています。
しかし、それ以上に印象的なのが行動量です。
仕事をしながら早朝や昼休みを使って勉強し、学んだ内容をすぐ実践する。
カリキュラムも短期間で進めています。
本人も当時を振り返り、
「あの期間はめちゃくちゃ頑張った」と話しています。
ずっとやりたかった声の仕事。
それが大きな原動力になっていたようです。
「年齢より大切なこと」

宅録声優・ヤシロこーいちさんの動画を見て感じるのは、
「46歳からでも絶対に声優になれる」という単純な話ではありません。
宅録声優は、収録技術だけでなく、音声編集や営業、案件獲得、スケジュール管理なども自分で行う必要があります。
そして収入が安定する保証もありません。
それでも、

「年齢的にもう遅い」
「子どもがいるからできない」
という理由だけで、やりたいことを最初から諦める必要はないのかもしれません。
まとめ|46歳から「やりたかった仕事」を仕事にした

小学生の頃から声優になることが夢だった女性。
一度は夢を諦め、3人の娘さんを育てながらフルタイムの派遣社員として働いていました。
仕事や子育ての合間に勉強し、宅録開始2か月目には案件を獲得。
ゲームのキャラクターボイスや企業ナレーションなどの実績も作り、現在は派遣の仕事を辞めて声の仕事を中心に生活しています。
もちろん、これは一人の成功事例です。
同じ方法を取れば、誰でも同じ期間・同じ収入を達成できるわけではありません。
それでも、今回のエピソードは、「今さら始めても遅いかも」と思っている人にとって、一つの興味深い実例ではないでしょうか。
自宅のクローゼットから始まった、46歳の新しいキャリア。
年齢だけで「もう遅い」と決める必要はないのかもしれません。
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