ヤシロこーいち式“境界線”の作り方。YouTube声優のナレーションとセリフ、混ざる人へ。

ナレーションとセリフ、気づくと同じテンションになってない?

録り終わって聞き返したときに、
「全部同じトーンに聞こえる…」
「どこがセリフでどこがナレか、自分でも分からない」
そんな経験、ありませんか。

頑張って感情を乗せたつもりなのに、逆に“混ざって”しまう。
その結果、聞き手には情報が入ってこないし、作品の見せ場も薄くなる。
これ、YouTube声優(漫画動画・アテレコ)では地味に致命的です。

でも安心して大丈夫。
この悩みって、声の才能とか声色の幅の問題じゃないんです。

結論:区別は“声色”より先に“伝える相手”と“情報の役割”で作る。

この記事では、
ヤシロこーいちさんの実演と解説をもとに、

・ナレーションとセリフを混ぜない考え方
・編集意図を読み取る視点
・聞き手に伝わる“境界線”の作り方
・今日からできる具体的な練習法
まで、初心者にも分かる形で解説します。

目次

ヤシロこーいち式「ナレーション=みんなに伝える」「セリフ=相手にぶつける」

主人公目線ナレーションは“感情0”じゃない(でも丸出しはNG)

第三者視点のナレーションよりも、主人公目線のナレーションは自然と感情が乗りやすくなります。
物語の中に「自分がいる状態」になるため、気持ちが入りやすいのは当然です。

ただ、その感情を出しすぎてしまうと、
今度はセリフと区別がつかなくなり、聞き手にはどちらも同じテンションに聞こえてしまいます。

ヤシロさん

だからこそ意識したいのが、“若干抑える”という感覚です。
感情は込めるけれど、爆発させない。
一歩引いた位置から伝えることで、ナレーションとしての役割を保つことができます。

この「少しだけ抑えるライン」こそが、ナレーションとセリフを分ける境界線なのです。

ナレーションは「説明」、セリフは「反応」

種類役割
ナレーション状況・背景・視点の提示
セリフ驚き・怒り・ため息・つぶやき

混ざる原因は「テンション」じゃなく「視点がブレてる」こと

今しゃべってる相手は誰?(視聴者/相手役/自分)

  • 視聴者に向ける=ナレーション
  • 目の前の相手に向ける=セリフ
  • 独り言=セリフ寄り(でも音量と距離感を変える)
畑さん

視聴者に向けて伝える言葉はナレーション、目の前の相手に向けて話す言葉はセリフです。
独り言も基本はセリフ寄りですが、音量や距離感を調整して、聞こえ方を変えることが大切です。

境界線を作る“3つのつまみ”

①感情(強弱)

②距離感(近い→独り言/遠い→説明)

③情報密度(説明多→ナレ/反応短→セリフ)

ヤシロさん

ナレーションとセリフの境界線は、感情の強弱、距離感、情報密度の3つで作れます。
独り言は近く、説明は遠く意識し、説明が多いときはナレーション、反応が短いときはセリフにすると読み分けが安定します。

緊迫シーンは「早口」か「息」で危機感を出す

説明セリフが長いときは早口で“緊急性”を出す

説明セリフが長くなると、どうしても棒読みになりがちです。
そんなときはあえて早口で読むことで、緊急性や切迫感を出すことができます。

2人の会話は「片方を焦らせ、片方を落ち着かせる」もアリ

全員が同じように焦るよりも、
落ち着いた役と焦る役を分けたほうが、コントラストによって危険性がより伝わります。

医師や相棒などで役割分担を意識すると、シーンの説得力も高まります。

ナレーションとセリフの使い分けは、声色の違いで作るものではありません。
大切なのは、
「誰に向けて話しているのか」「どんな役割を持つ言葉なのか」「編集側がどこを見せたいのか」
を意識することです。

相手・役割・編集意図が整理できると、読み分けにはっきりとした境界線が生まれます。
その結果、音声は格段に聞きやすくなり、「この人に任せたい」と思われる存在になります。

つまり、正しい使い分けは、スキルアップだけでなく、案件の継続や信頼獲得にも直結する武器なのです。

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