
ゼロから始める声のクリエイティブ活動
「声の活動を始めたい」「演技経験を積みたい」「仲間と作品を作ってみたい」
そんな方に今、ひそかに人気なのが “ボイスドラマサークル” です。
アニメでも舞台でも映像でもなく、声と音だけで世界を作る。
お金もほとんどかからず、宅録レベルからでも始められて、演技力・企画力・編集力まで鍛えられる。
しかも、うまく運営すれば 仕事やスポンサー獲得につながる可能性まである、
実はコスパ最強のクリエイター活動なんです。

本記事では、声優ナレーターとして活動するお二人
(ヤシロこーいちさん・畑耕平さん)の10年以上の経験をもとに、
- ボイスドラマサークルのリアル
- 続くサークルと消えるサークルの違い
- 成功するテーマ決め
- 脚本・演出・編集のポイント
- 収益化の現実
を、初めての人にも分かりやすく解説します。
1. ボイスドラマサークルとは?

ボイスドラマは、声・音・BGMだけで物語を届ける“音の物語”。
ラジオドラマに近い形式で、スマホでも作れて、SNSやSpotifyで即公開できる今の時代に非常にマッチしています。
そしてサークル形式なら…
- 低コストで始められる
- 仲間と掛け合いができる
- 脚本/演出/編集まで総合的に学べる
- 継続しやすい
- 小規模でも作品として十分成立する
と、声優志望者にも宅録ナレーターを目指す人にも人気です。
2. まず最初に決めるべきは「テーマ」

テーマはサークルの方向性を決める最重要ポイント。
◆ジャンルの選び方
人気ジャンルを分けると、だいたいこうなります。
| ジャンル | 特徴 |
|---|---|
| BL/ラブコメ | ファン多数・競合多数・当たれば強い |
| ファンタジー/SF | 世界観作りが楽しい・コアファンが熱狂 |
| ホラー | 企業とのタイアップが狙いやすい |
| 日常系 | 気軽に作れる・安定して聴いてもらえる |
◆ポイントはこの2つ
- 自分たちが愛せるか(継続できるか)
→ そのテーマに本気でワクワクできて、長く向き合っても飽きないテーマか

2. 需用があるか
→ 聴かれやすく、興味を持つ人が十分いて、ファンを獲得しやすいジャンルか

どちらかが欠けても長続きしません。
「売れる作品」よりも「続けられる作品」を。
ボイスドラマは継続が最強の武器です。
3. 収録場所は“スタジオ or 宅録”どっちが正解?

◆理想 → みんなで集まってスタジオ収録

- 掛け合いの演技が圧倒的にしやすい
- 演出のフィードバックがその場でできる
- “現場の空気感”が作品の質を底上げする
ただし、お金がかかるのが難点・・
プロスタジオは「半日8万円〜」もザラ。
◆現実的 → 宅録
- 全国に散らばったメンバーでも参加できる
- 無料
- 編集はちょっと大変
マイク音質がバラバラになりがちですが、
「続けること」を最優先するなら宅録でも十分です。
4. 脚本づくりは“リーダー制”が成功の鍵

脚本はサークルの心臓。
ここが曖昧だと、世界観が崩壊します。
◆やり方は2つ
① リーダーが全部やる方式
→ 方向性がブレない。スムーズ。
② みんなで案を出して脚本家がまとめる方式
→ 自由度が高いが、リーダーの舵取りが必須。
◆長さは最初に決める

- 10分前後の短編を月2本
- 30秒短編を連作にする
など、更新ルールを作ると継続しやすい。
◆畑さんの実例:
- 推理探偵モノ「陰陽系ロボ探偵 陰陽G」
- ほかにも数百本の短編を執筆
→ 書いて・演出して・演じる中で総合力が爆伸び
5. 演出のポイントは「キャラの根拠」

良い演技は“理由がある声”から生まれます。
例:畑さんの人気キャラ「狂人アニキ」
- 首の傷 → 声帯が正常に動きにくい
- 血を飲む習慣 → 喉に負担
これらの設定から声の方向性を組み立てた結果、
キャラに圧倒的な説得力が出たとのこと。
◆演出がやるべきこと

- キャラの背景を伝える
- なぜその声・その感情なのか根拠を説明する
- セリフの目的を明確にする
これができると、演者全員の演技レベルが跳ね上がります。
6. 編集は「音の世界を作る作業」

ボイスドラマの完成度を決めるのは、編集と効果音
◆必要な要素
- 台詞の整音
- SE(効果音)
- BGM
- 空気感(残響・環境音)
良い編集者は「欲しい音が頭に浮かぶ」ことが多いです。
昔はCDを借りて音源を集める時代でしたが、
今はフリー素材の質も高く、初心者でも参入しやすい。
★編集経験がある声優は重宝されます
俳優→監督になる人がいるように
“演じる側+作る側”の経験値は武器になります。
7. 公開先は YouTube or Spotify?
どちらもメリットがあります。

◆YouTube

- イラスト+音声で動画として公開
- 広告収益が狙える
- 視聴者が増えやすい
◆Spotify / Podcast

- 音声のみでOK
- 制作コストが低い
- コアファンとつながりやすい
◆スポンサー獲得の可能性も

ホラー企画 → 心霊スポット業界と相性◎ など。
作品に企業名を入れるタイアップもアリ。
8. 継続の最大の壁は“お金じゃなくてモチベ”

ボイスドラマサークルは、
- お金にならない
- みんな本業がある
- 作業量は多い
という理由で、9割が短期間で消えます。
だからこそ…

- 最初から収益化の仕組みを用意すること
- 目的(経験?収益?仲間作り?)を明確にすること
この2つが超重要です。
9. AIは“使いすぎない”が正解

サムネ用イラストをAIで作るなど、
部分的な活用は大いにアリ。
ただし、
- 100%AI任せの作品
- AI声のフル使用
- キャラデザインの盗用
- 映像丸投げ
などは業界の反発を受ける可能性が高い。

最終的に作品を面白くするのは “人間の演技と演出”
これだけはAIには絶対に再現できません。
まとめ:ボイスドラマサークルは“最強の成長ルート”

ボイスドラマサークルは、
お金も肩書きも必要なく、ただ「やってみたい」という熱量だけで始められる最高の創作フィールドです。
誰かに選ばれなくてもいい。
オーディションに落ち続けてもいい。
経験がなくても、機材がショボくても、仲間が一人しかいなくても大丈夫。
大事なのは、あなたの声と、物語を作りたいという気持ちだけ。
ボイスドラマは、小さなスタートでも確実にあなたを成長させます。
演技が伸び、脚本が書けるようになり、編集スキルまで身につく。
仲間が増え、作品が積み上がり、気付けばあなたの作った世界を待ってくれる人が現れる。
そして何より――
「面白い作品を作って仲間と笑い合う」
この瞬間が、どんな収益よりも価値のあるご褒美になります。
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